礼拝について

毎週日曜日午前10:30の礼拝は「聖餐式」という礼拝です。教会に到着してからの流れをご紹介します。

聖餐式とは

聖公会の日曜礼拝は「聖餐式」です。前半は聖書朗読と説教からなる「み言葉」であり、後半は「聖餐」と呼ばれる、パンとぶどう酒を通して神さまの恵みをいただく礼拝です。

 

目に見えない神の恵みを、目に見えるモノを通して受ける礼拝です。その起源はイエス・キリストが死ぬ前夜に弟子たちと分かち合った晩餐です。こ聖餐でイエスさまは、無実でありながら愛する人々のために自ら選んで死んでいく意味を伝えようとされました。

 

イエスさまは「これは私の体だ」と言ってパンを弟子たちに与え、「これは罪の赦しのために流す、わたしの新しい契約の血だ」と言ってその杯を与えて回し飲みをされました。

 

「今から体を持って苦しみ死んでいくのは、命を与えて養うパンのように、あなたに命を与えて養うためだよ。そして赤いぶどう酒のような血を流して、今から十字架で苦しみ死んでいくのは、あなたの罪が赦されるためだよ。そして、このぶどう酒を飲むように私の死による赦しを受け入れる人は、神との新しい契約、つまり神は絶対にあなたを見放さないという神との絆に入ることになるんだよ。」

 

自分が死んで命を与える。イエスさまはこういう意味を込めて聖餐を始められ、そして弟子たちから私たちに至るまで、クリスチャンはこう信じて礼拝してきました。この大切な礼拝には、どんな人もウェルカムです。信徒でない方も、他宗教の方も、大歓迎です。どんな人をも愛してくださる神さまがここに現れるのですから。

 

礼拝の準備

(1)受付

◯ 2階の礼拝堂の入り口で受付をします。

・現在はマスク着用をお願いしています。ですが息苦しい方はどうぞご自由にマスクを取ってくださって結構です。

・参加者名簿にご記入ください。(今は検温した体温も記入します)

・初めての方は「来会者カード」を、できる範囲で構いませせんので、ご記入ください。

・礼拝は初めてか。洗礼は受けておられるか。礼拝後に皆の前で紹介しても良いか。

・とくに、礼拝中に隣に信徒がついて色々と教えてほしいかどうか。初めての方におすすめするのは「目と耳で」礼拝することです。式文と聖歌集と聖書の三冊を使いこなすのは、初めての方には少し煩雑だからです。ですが、全てを「読みたい」方には、隣に信徒がついてお教えします。また(私のように)シャイな方は、そっとしておいてほしい、と思われるかもしれません。その時は「いや、結構です」に◯をつけてください。

◯週報を受け取る 

・その日の祈りや、説教(聖書のメッセージ)の要旨が載っています。

 

(2)礼拝堂に座る

◯献金を献金袋に入れる (初めての方は入れなくても結構です)

◯聖歌を手にする (聖公会では讃美歌を「聖歌」と呼びます)

◯席に着く

・緊張しない一番うしろの方に座ってくださるが良いかと思います。

・ 座っている前の席の背に、式文と聖歌集が入っています。(ですが、先ほど書きましたように結構煩雑ですから、必ずしも全ての正しいページを開こうとしなくても構いません。)

・ 当日の聖歌番号は正面右手の壁に掲げられています。歌詞を読んで歌いたい方は聖歌集のその番号をお開きください。全部で5曲歌います(聖歌①〜⑤)

・聖公会では、ひざまずいたり、座ったり、立ったり、十字架を切ったりします。そのようにして体全体を用いて体を創造された神さまを礼拝します。前の人と同じようにすれば大丈夫です。間違っても誰も何も思いませんし、聖職者も信徒も時々間違えます。また、足腰や膝が苦しい方はぜひお座りになったままご参加ください。

 

聖餐式の流れ

(1)蝋燭・鐘

・礼拝5分前には「侍者」(じしゃ: 白い式服をつけた信徒) が蝋燭を灯し、鐘を9回鳴らして礼拝が始まります。

 

(2)聖歌1曲目

・入堂

・「聖歌〇〇番」と呼ばれた聖歌を、起立して歌い聖餐式を始めます。礼拝は歌で始まり、歌で終わります。歌うことは、私たちの信仰の大切な側面です。祈りを歌い、歌いながら祈ります。

・ 聖歌の間に司祭と侍者が入堂してきます。司祭は信徒全員の祈りを代表して祈り、説教(聖書のメッセージ)を語り、聖霊が「パンとぶどう酒」と会衆全体に降ることを祈る聖職者です。

 

(3)参入

・ 神さまの働きに入る祈り

・ 祈り「主イエスキリストよおいでください」「聖霊によって心を清めてください」など。

・ キリエ 「キリエ・エレイゾン(主よあわれみをお与えください)」

・ 大栄光の歌 「いと高きところには神に栄光」

・ 特祷 その週のために定められた祈り。

 

(4)み言葉

・ 「み」とは「あなたの」または「神の」という意味ですので「み言葉」とはつまり「神の言葉」です。聖書と、聖書の解き明かしである説教が「神のみ言葉」として聞かれます

・ 聖書朗読 ( 旧約聖書から一箇所、使徒書から一箇所が信徒によって朗読されます。)

・ 聖歌2曲目

・ 福音書朗読 (イエスさまが会衆の中に来てくださるように、聖職者によって会衆の真ん中で読まれます。)

・ 説教 (ガミガミ言うという意味ではなく、聖書を司祭が読み、祈り、黙想して語る神さまのメッセージです。15分前後です。

・ ニケア信経 (紀元381年に成立した世界中の教会に共通の信条です。これだけを信じていれば、それで十分なのです。)

 

(5) 代祷

・ 人の「代」わりに献げる「祷り」です。教会では、何よりさきに自分以外の人々のために祈ります。世界のため、社会のため、隣人のため、困っている人。そして教会のために祈ります。また大津聖マリア教会に関係する方々の誕生日の祝福と、亡くなった方々との見えない交わりを祈ります。そして最後に、個人的に覚える人のために祈り、自分自身のためにも祈ります。

 

(6) 懺悔と赦し

・ 自分「思いと、言葉と、行い」を顧みて、懺悔を祈ります。皆で一緒に祈ります。

・ (個人的に懺悔をして、神さまの赦しを宣言していただきたい方は、違う機会にそうできます。司祭に伝えてください)

・ 赦し、は教会の司祭が、神さまの代わりに赦しを宣言することです。「すべての罪を赦し、新しい御心にかなう新しい生涯を送らせくださいますように」と聞くときには、神さまが実際に私の罪を赦してくださったのだ、と信じて聞きます。

 

(7) 平和の挨拶・奉献 

・ 罪を赦された兄弟姉妹に「主の平和」と言って手を合わせてお辞儀し合います。

・ 聖餐式で用いるパンと葡萄酒、また献金を、私たちの象徴としてお献げします。

・ 聖歌3曲目

 

(8)感謝聖別

・ イエス・キリストのうちに神さまがしてくださった救いの業を感謝して、その感謝の内に、パンと葡萄酒をイエスさまの「体と血」に変えていただきます。

・ なるべくし式文ではなく、前の聖卓(祭壇)を見てくだされば、よくわかると思います。

(9) 陪餐

・ 主の祈り

・ 陪餐(祝福)では、二列になって席から前に進んでいきます。信徒はパンと葡萄酒をいただきます(陪餐)。信徒でない方も前に進んで胸に手を置き、司祭から神さまの祝福を受けます。(お勧めはいたしますが、望まない方は、席に座ったままでも構いません)

・ 終わりの祈り

・ 「派遣」「ハレルヤ主と共に行きましょう」「ハレルヤ、主のみ名によって、アーメン」と歌って、神さまの礼拝から、日常生活へと神さまによって「派遣」されます。

 

(10) 退堂

・ 聖歌5曲目

・ 司祭と侍者、退堂

・ 蝋燭が消されたら、礼拝の終わりです。

 

(11) 連絡事項

・ 教会委員が挨拶をし、そのなかでゲストの方を紹介します。(紹介してほしくない方は、初めの「来会者カード」にそう書いてくだされば、紹介はしません)

・蝋燭が消えたら礼拝は終わりですので、すぐに席を立ってお帰りなさっても結構です。